● 横浜ゲーム会 2025年7月 ●

 2025年7月20日、イベントラッシュの後のオフラインのゲーム会です。ドイツゲーム大賞の話を聞きつつ、1か月くらいゲームができていなかったのことで新作を中心に色々とプレイしています。今回もレポートをお送りします。


●ワンラウンド [play:game] [BGG]

 手始めは、こちらのコミュニケーションゲームから。協力型のゲームで、数字が書かれた書き込み可能なタイルに言葉を書き込んでいき、どの間に入るかを当てるゲームです。

 このゲームの特徴は、制限時間がかなり短いことです。20秒計の砂時計を使って、砂が落ちきってから 3カウントで言葉を出さなければいけません。枚数が増えてくるごとに、難度が上がってくるのと、除外しきれない情報しか出せなくなったりするので、そのあたりも含めて当ててもらう必要があります。

 1単語で回答する必要があり、品詞は特定していないので、近い要素が固まると間に入る余地がなくなるのが特徴でしょうか。単純な確率論よりも、ヒントを追いながらプレイするのがいいでしょうか。

●小早川 [play:game] [BGG]

 その次は、オインクゲームズの展覧会で購入した作品とのことで 2013年が初版ですが、バージョンアップしています。ギャンブルライクなゲームです。

 自分の手札の数値が最大になることを目指しますが、中立のカード「小早川」が誰かに協力して、合計数を上げる効果があります。アクションは2択で、リミットありのビッディングがあります。

 新要素として、2人以上残って勝負となったときに、降りたプレイヤーが外馬に乗ることができます。基本的に、ラウンドの勝者が得点を総取りするのですが、これにより差を広げすぎないような工夫があります。

 手札がどうしようもないときもありますが、小早川の関係での出降りが悩ましいところではあります。

●はやうちサウルス

 その次は、九州ボドカニの作品だと思います。バッティングとアクションのゲームです。

 数字カードをプロットした後で、同時公開し、単独で一番小さい数字を出さないようにすることを狙います。バッティングが発生せずに、一番小さい数字を出したプレイヤーがライフを失います。

 バッティングが発生した場合は、条件を満たすプレイヤー間で早打ちを行います。一番で遅れたプレイヤーがライフを失います。このときは、低い数字のカードを出しても許されます。

 ライフを規定数失うと脱落、残ったプレイヤーの中で得点が高いプレイヤーが勝者ですが、数字の高いカードを残すと得点が高いので、それも踏まえて、うまくカードを出していく必要があります。

 シンプルなバッティング系とアクション系の掛け合わせですが、独特なプレイ感があります。

●テストプレイ

 その次は、テストプレイです。バランス調整のフェイズに入っている感じではあります。

●ピラニア [play:game] [BGG]

 メビウス便から、対戦と協力型の記憶系のゲームです。

 裏表の両面にピラニアが書かれており、色は 4色あります。表と裏のピラニアは合計7匹あり、裏と表では必ず色が違います。この性質を活用してプレイしていきます。

 対戦型は、同じ色のピラニアが 10匹以上集まったらライフを失う生き残りゲームです。手札が 1枚で裏表の 2択しかないので、どうしようもない場合もあります。

 協力型は、最多数のピラニアのカードがすべて裏返しになり、その後の最多数の色を当てる感じです。カードはどんどん増えていくので難易度は上がってきます。微妙にパターンがずれてくるので、記憶難度は高いかと思います。

●ネオドリームズ [ボドゲーマ]

 その次は、変則的なワーカープレイスメントとリソース管理のゲームです。いい夢を見せる企業になって、満足度を高めるゲームです。

 ワーカープレイスメントで、リソースを獲得したりカードをプレイしたりしますが、マス数は少なく、コマも 3つしか持っていません。いくつかのサイクルに分かれており、サイクルを進めることで配置したコマを回収する必要が出てきます。

 夢の映像となるカードはかなりコストが高く、単発効果、トリガー効果、固有のアクションで何回でも発生する効果の 3種類があります。

 すべてを追いかけられるゲームではないのと、カードを出すアクションがコストも高く、機会もほぼコマの回収時になります。カード種類により効果の派手さも違ってくる、不思議な感覚のゲームかと思います。若干コンボを組むこともできます。

●ゴーウエスト

 さらにその次は、九州ボドカニの作品でしょうか。かなりシンプルなドラフトタイプのゲームです。

 親が5枚のカードのうち、3枚をオモテ向き、2枚を裏向きにし、次のプレイヤーから順に取っていくだけです。得点の条件を満たすと、カードがひとまとまりになり、得失点の対象になります。

 同じ種類のカードは 1つのまとまりだけ得点が入り、それ以外は失点になります。これにより、どのタイミングで何のカードを取るかがポイントになります。

 ゲーム終了条件が、思ったよりも少し早い感じなので、それなりのタイミングでの手じまいが重要です。親は、いかに自分のいいようにカード取るかががポイントでしょうか。

●ミミズビュッフェダイス [play:game] [BGG]

 その次は、メビウス便の作品でしょうか。「ミミズビュッフェ」がダイスゲームになりました。タイルの取り合いはそのままですが、ダイス目で順位がつくことになります。

 獲得したタイルを特殊能力として使えるのもポイントで、少しマイナス点を取ったくらいだと、挽回できる感じではあります。どの順番でカードが入るかが分からないので、攻めどころも悩ましいです。

 これは、手番順がかなり絡んでくるゲームです。2巡目の入れ替え効果は、そのまま返すことができたりするのが賛否両論になるかもしれません。

●テーブルトップクライマー [ボドゲーマ]

 最後は、こちらの作品をプレイすることに。デッキ構築+大富豪ですが、順位に応じて追加カードが手に入ります。

 今回は、中盤早々に無条件で切り札にできるボム系のカードがそろい、3連勝での終了でした。そろうまでの時間はかかりますが、3枚で1回手番をとれるのがかなり大きいです。


 今回は、インディーズと新作を色々とプレイした感じになりました。この後に、ゲーム大賞の祝賀会があったりしました。

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