2025年6月15日、ゲームマーケット終了後のクローズドのゲーム会ですが、今回は番外編です。ゲームマーケットの新作を中心に色々とプレイしています。今回もレポートをお送りします。
手始めは、こちらの作品から。「テストプレイなんてしてないよ」シリーズの作品です。カードプレイでいろいろな効果があり、脱落を避けて最後に1人になるか、勝利条件を満たすかすれば終了という感じです。
簡単にいえば、モダンな「フラックス」です。ゲーム開始時は何も条件が出ていませんが、カードの効果によってすぐに脱落するようになっています。ゲームの終了はかなり早く、1ターンも回らないうちに終わることもあります。
お次は、春の新作から。7セグメントを使ったゴーアウト系の作品のうちの1つです。
カードの出し方は、同数字の組み合わせのみで、スタートは任意の枚数、以降は同枚数でより数字の大きい組み合わせか、+1枚の組み合わせを出すことができます。
ゲームのポイントは、パスするごとにセグメントを2つ獲得し、カードを出すときに 1枚のカードにつき「点灯」か「消灯」のどちらかのみを使い数字をそろえることができます。例えば「6」に対して1つ点灯させると「8」になり、1つ消灯させると「5」になります。
セグメントの数も重要で、ゲーム終了時に 0本にするとボーナス点があります。残しているとペナルティがあります。先着2名の上がりで終了です。
セグメントである程度調整できる分、多少アグレッシブな勝負が必要になるケースもあります。最終形が難しく、枚数が少なすぎると最後の1手が物理的に出せず、枚数が多すぎると数字をそろえにくく、上がれなかったときのペナルティが大きくなります。
数字の組み合わせの妙があるので、少し癖がありますが、大富豪系といえる作品かと思います。セグメントが少し足りなくなるのはいいゲームかと思います。
その次は、こちらの作品を。ランダムにカードを引いて上限を引いたらアウトのバースト系ではありますが、カードを引く順番を押し出し競りで選びます。カードを引いた上でバーストしなければお金がもらえます。
上限の条件はラウンドごとに変わり、競りの場所と相場が変わってきます。5枚がけが上限なのでどこかで収束しますが、掛けられ方によって展開が大きく変わってきます。
少し粗めのバランスではありますが、これは競りゲームとしてじっくり楽しむタイプになりました。プレイスタイルによって大きく変わるところはありそうです。
昼食は、会場を少し抜けて中華料理にすることに。近くには食べる場所も多くありました。
休憩後は、トリックテイキングが続きます。こちらは、人数+1スートで自分のスートのカードを集めていく、マストフォローのトリックテイキングです。切り札もあります。
切り札が与党、1人だけ連立与党になり、その他のプレイヤーは野党として、自分のスートのカードを獲得していくことを目指します。
1~7のカードのうち 4 と 6 は中立のカードで手札にあるときと獲得時に自分の色に変化します。また、各スートの 2~4のカードは、そのスートの勝ち札以外のカードの数字を合計することができます。切り札以外は、リードスートは関係なく数字の大きいカードが勝ち、後出しが優先になります。
スートが多いので、マストフォローの制限にかかりにくいのと、マストフォローの制約がきつめなこと、自分の得点回収の条件がきついので、手札に寄るところは大きそうです。連立与党はトップを取る必要はありますが、与党で勝利したときに中立のカードを得点化できます。
終盤は中立のカードが残りやすくなるのですが、強いカードを残すのが難しい感じではあります。コントロールできるかできないかの微妙な線ではありますが、若干コントロールできない側かもしれません。
ルールの読み込みが大変なゲームでした。おそらく、スートの色が変わるタイミングと、とりまとめ効果の記載場所、同スートの目的語が明確になっていないことあたりが原因になっていそうです。
その次は、こちらの作品から。変則的なマストフォロー、切り札あり、ブレイクありのトリックテイキングゲームです。
3スート+切り札スートのトリックアボイダンスゲームです。中盤の数字が 2枚ずつあり、同じ数字は2枚組でキャンセルがかかります。トリックは、もっとも多い枚数が出ているスートの最強カードを出したプレイヤーです。全部のカードがキャンセルされた場合はリードプレイヤーがトリックを取ります。
比較的ストレートなトリックアボイダンスですが、切り札のリードは、誰かがマストフォローできないか、それ以外のカードがなく切り札が出たとき以降に制限されるブレイクのルールがあるのは、インディーズでは珍しいです。
スートフォローは、すでに場に出ているスートのどれかにフォローする必要があるので、高いカードを出しても利害関係が一致すれば、よけられる可能性もあります。
終盤は得点差を見ながら、出すカードを変えていく感じになりそうです。ある程度コントロールできそうな感じのゲームなので、ライトな感じのトリックテイキングになるでしょうか。
さらにその次は、昨年秋の作品でしょうか。ビンゴカードを使ってトリックテイキングゲームのようなことをします。
リードプレイヤーは、ビンゴカードのうち、空いていない数字を1つ指定して穴を空け、同じ数字がある場合はその数字を、ない場合はルールに従ってマストフォローで穴を空けていきます。マストフォローできない場合は、中央のフリーマスを空けます。それもない場合は好きな数字を空けてディスカードします。
フリーマスは切り札なので、マストラフということになります。同じ数字は後出し勝ちです。1トリックにつき1点減点になりますが、穴の空いた形を満たすと上がりで、上がり宣言をするためにはトリックに勝利する必要があります。
最後の 1人になったプレイヤーは 1トリック1点になるので、広義のポイントトリックテイキングに該当するかと思います。得点条件を満たす場合は必ず上がる必要があるので、待ちきれないケースもあります。
少しコントロールできないよりではありますが、トリックテイキングらしい要素がしっかりと入っています。不思議な感覚のゲームでした。
その次は、オインクゲームズの春の新作から。バースト系のゲームになります。
袋の中から規定数までの駒を引きます。色違いでうなぎとへびが入っており、全員で引いたへびの数が規定数を超えるとバーストとなります。バーストになったタイミングで一番多く駒を引いていたプレイヤーはこのラウンドの得点を失います。
乱数の分散はやや大きめではありますが、ライトな運試しのゲームではあります。規定点まで積み上げるタイプのゲームで、ミスが大きく響く感じではあります。「ダイヤモンド」に近いプレイ感ですが、途中で抜けると、得点源となるうなぎが袋に戻るため若干ですが、確率が上がります。
ジャックポットは起こりにくいのと、条件戦になると抜けどころが難しいゲームではありますが、手軽に楽しむ感じでしょうか。
変則的な「海底探検」に近い感じのゲームです。序盤はカードプレイして、プレイしたカードの効果で進んできますが、戻り道はほかのプレイヤーが使用したカードを消費して、移動することになります。
カードテキストがあるゲームですが、序盤である程度調整を入れるためでしょうか。ルールの決めがあったので引き返す難度が上がっていましたが、リードされている場合は 30点を目指して戻ることが条件になってきそうです。可能性を感じる作品でした。
というわけで、新作をプレイする日になりました。クローズドのゲーム会の本編は 7月にもあります。こちらには、人数幅が大きめの作品も持ち込む予定です。