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● 巣鴨ゲーム会 2024年12月 ●

 2024年12月7日、ゲームマーケット後恒例のクローズドのゲーム会です。普段プレイしないゲームを色々とプレイする機会でもあります。今回もプレイしたゲームのレポートをお送りします。


●ベーコン [ボドゲーマ] [BGG]

 手始めは、日本語版がゲームマーケットの新作に一応該当しますが、前回のバネスト販売の作品から。大富豪系のゲームですが、各プレイヤーにジョーカーが 2枚ずつ配られていることと、2チーム戦でプレイすることが大きな特徴です。6人でプレイしています。

 6人の場合は、3人1チームで交互になるように座ります。チーム戦なので、よほどの理由がない限り、チームメートの切り札に上書きをしないことが必要でしょうか。トップを取ったチームがオフェンス、それ以外がディフェンスになるという感覚は 4人プレイと同じですが、6人では連続手番が効いてきます。

 スペシャル役の使い方が悩ましいゲームではあります。6人プレイの場合は、1回は必ずスペシャルが打てる計算になるようです。あとは、変則的で枚数の多いコンボもかなり強力です。同時に出せるカードは 6枚までという大きな制限があるので、上がり前のチェックに大事な情報です。

●死名をご記入ください [ボドゲーマ]

 その次は、こちらの作品から。自由記名のゲームではありますが、辞書式順序でうまく得点になるような順序を狙っていきます。前半戦は、隣のプレイヤーに書いた者を回し、マイナス点を取らせると得点になるので、順位を狙う必要が出てきます。ただし、後半戦は、自分の描いた名前が手札になるので、ある程度のバリエーションが必要になってきます。

 ゲーム上は、五十音順の最初と最後をつくことが重要になってくるので、いかに強いカードを作れるかもポイントになります。あとは、中盤のあたりのカードを作っておくことにも意味があります。これまでにない要素でいい作品でした。

●Five Dice Drive

 その次は、レースをテーマにしたゲームです。ダイスゲームですごろく系、運100%のゲームではあります。

 ギアとして、変形ダイスを使ったゲームで、速度が乗ってくると高いギアが、速度が落ちると低いギアにシフトします。コーナーにオーバースピードで入るとスピンしてそこで止まった上で、1段ギアからのスタートになります。1段からは2段にしか上がらないので、スピードに乗るのに時間がかかります。

●怪獣弁当 [ボドゲーマ]

 昼食を挟んで、ここからは 2卓に分かれています。こちらは、タイル配置系のゲームです。お弁当の食材に似た形状の怪獣を配置していくタイル配置系のゲームです。正位置で配置するとボーナスがあり、基本的には列を埋めていくタイプです。共通目標もあります。

 タイルはオープンドラフトで獲得していきますが、山札から近いタイルを取るときにコストがかかり、カードと合わせて支払ったコストが回収できるタイプです。共通目標もあるので取り合いの要素もあります。

 基本は、タイルをいかにうまく埋めるかがポイントになり、そこにボーナス点と正位置の得点が絡んでくるという感じでしょうか。そういった意味では、非常に基本的なタイル配置ゲームかと思います。面積が広いものは手数に如実にかかってきます。2×2マスは使いやすく面積も大きいですね。

 かなりベーシックなタイル配置ゲームかと思います。見た目もきれいですし、盤面も狭めではあるので、手軽に楽しめる作品かと思います。

●どうぶつ食堂 [ボドゲーマ]

 その次は、タブロービルディング系のゲームです。自分の食堂にどうぶつを雇い、パワーの数値争いをしていきます。数値に応じた得点と、トップボーナスがあります。どうぶつには稼働する曜日と特殊効果があります。

 自分の場には 4枚までしかカードが置けないので、決められた範囲でいかに効率よく得点を稼げるかと、不利なものをいかに押し出せるかがポイントです。最終ターンの金曜日の得点が高く、総力戦になりやすいですが、2点のボーナスがある水曜日や、基礎点で稼ぐ方法もあったりするかと思います。

 少しテキストを読むタイプのゲームですし、攻撃要素もあるので、好みは分かれそうなゲームではありますが、そこまで重い作品ではないので、グランディングから出ても不思議ではない感じでした。

●テストプレイ

 ここでテストプレイを挟むことに。4人でプレイしました。数値調整の効果は出てきたのですが、種類数が多いので少し集約させたほうがよさそうな気がしました。

●ホットドッグ [play:game] [BGG]

 ここからは、軽めのカードゲームを数多く回すタイミングにしました。ゲームマーケットでリメイクされた作品です。原作は 1996年の作品です。ホットドッグをいかに売り切るかを競う、入札系のゲームです。

 選択肢は、いくつのホットドックをどこに売るかと、ダンピングをかけるかどうかだけです。ホットドッグは 1個1ドルで売れ、安い方から順に処理されていきます。テーブルには需要があり、需要をオーバーするようには売れません。タイブレイカーは手番順になります。

 かなりシンプルで、初手でいきなり投げっぱなしになるのが 90年代の作品らしいところではあります。隙を突いて売りにくいものをいかに売れるかがポイントになるかと思います。

 なお、前回プレイは 2006年12月9日で 18年前のようです。2004年3月20日にもプレイしていました。

●ハリコッツ [ボドゲーマ] [BGG]

 その次は、秋のゲームマーケットで新版が出たこちらの作品から。新版ではカードの枚数が増えて、上級ルールが追加されました。

 上級ルールでは、弱い手札とされている連番系に救済が入ることになります。降りる選択ができて連番1セットを除外して失点を計算する形式になります。上がりプレイヤーにはボーナスがあるのですが、被害を抑えるのも中盤までは重要になってきます。

 点差が少ない場合の、最後ラウンドは上がり勝負にはなりますが、中盤まではしっかりと降りたほうがいい場面もあるので、かなりシャープな感じになりました。

●アソブンジャーズ [ボドゲーマ]

 その次は、ゴーアウト系のこちらの作品から。1~50までの数字で、1枚ずつ処理していき、数字のより大きなカードを出すことができますが、最少公倍数が 2以上になる組み合わせを出す必要があります。17以上の素数には、素数縛りがあります。

 1枚ずつしか出せないので、じりじりとした感じになるのと、50、49、47 と確実に勝てるカードが 3枚しかないので、手札の寄り方次第でかなり手詰まりになることもあります。強弱反転のカードもありますが、枚数はそこまで多くありません。

●カード天和 [ボドゲーマ]

 その次は、春のゲームマーケットと、秋のゲームマーケットのあいだで出た作品から。途中のイベントには参加していなかったのですが、再版のタイミングで BOOTH で購入していました。カード2枚でプレイする、麻雀ライクなゲームです。

 ルール自体は単純で、2枚の手札が配られて、1枚を交換するか、交換しないかの2択、上がれる組み合わせになったときに、上がり宣言をするか降りるかの2択だけです。

 「上がり」には条件があり、基本的に、麻雀の上がり役で複合できる組み合わせになっています。カード脇のマークで区別がつくようになっています。役満は「強運」カードが必要です。あとは「天」「和」の2枚の組み合わせは、天和になります。

 カードには通し番号がついており、上がったときの合計数が一番大きな組み合わせが「上がり」成就になります。複数人で上がりを宣言したときに、一番小さい組み合わせが振り込みになってしまいます。数字は、麻雀の役でできやすい順になってきます。なので、高い役の数字が小さい傾向はありますが、例外もあります。

 基本ルールでは、特定の得点を達成するか、上がったカードは除外されていき、所定のカード枚数以上が除外されるか、誰かが 0点を下回ると終了になります。

 これだけではありますが、原作再現度は高いです。麻雀役の理不尽なところ、遅く高い役が、早い役で潰されるところなどがあります。上級ルールで簡易得点計算でもプレイしましたが、こちらも面白いですね。

●テストプレイ

 3人でテストプレイをやっています。1パターンデバッグができたケースができたりしました。

●Ult [ボドゲーマ]

 夕食後は、全体ゲームでこちらをプレイしました。エイト系のゲームですが、上がるごとに特殊能力が解放され、かなり派手になってきます。色数が少なく、ランクも少なく、ドロー系はすべてスタックします。

 特殊効果の数がかなり多く、テキストヘビーなゲームです。エイト系は意外とタイミングを厳密に決めるケースがあったりします。資本主義的な効果があるので、特殊能力を獲得できるまでが大変なイメージがあります。

●この世で最も美しい者へ [ボドゲーマ]

 最後はこちらの作品をプレイすることに。正体隠匿系のゲームですが、自分の応援する勢力を勝たせることが目的になります。脱落式で最終ラウンドでの勝ち残りが勝者になります。

 カードは1人1枚プレイで、順番でずらせる要素もありますが、強いカードが早いので、基本は手なりで進んでいく感じになるかもと持ったりとか。手札がどうしようもないと、どうにもならない感じではあります。


 卓分けで軽いゲームをプレイしたので、テストプレイを含めて 12作品をプレイしました。今回もかなり購入した者はプレイできたので、よかったです。定期的に、いろいろなゲームをプレイする機会はいいですね。


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