2025年7月12日、巣鴨でクローズドのゲーム会でした。今回はメンバーは少なめですが、色々と作品がプレイできたのでレポートしましょう。
手始めは、新作から。メビウスから出たばかりの作品で、「ニムト!」の新版です。
数字と牛が書かれていますが、牛には 6色の色がついており、カードの配置条件に影響してきます。数字は処理順を決めるためだけになりました。配置制限は、直前のカードと同じ色の牛があるところにしか置けない制限のみです。
列の 6枚目のカードになるか、どの列にも置けないかで列を引き取りますが、追加で同じ色の牛が6頭以上集まっても列を引き取ることになります。選択肢が複数できる場合があり、少しですが場を誘導することができます。
コントロールが効くようになったぶん、手札はデッキから 4枚ずつカードを引き、なくなったら 4枚になるまで補充になりました。これにより、出すしかないシーンが増え、山場が増えたことになります。
30年の時を超えて正統進化した「ニムト」だと思います。手元にあるとうれしい作品ですね。
メンバーが変わるたびにプレイしたくなる作品です。テキサスホールデムをもとにした協力ゲームです。プリフロップ、フロップ、ターン、リバーのそれぞれで、その時点での自分のハンドの強さを予測し、リバー終了後のショーダウンのときに順位が完全一致することを目指します。
基本ルールでプレイしましたが、テキサスホールデム独特の要素があります。ドライボード、ウエットボードもそうですし、どの役が成立する可能性があるかは多少場数を踏む必要があります。将来も含めたエクイティは関係しないことだけは注意です。プリフロップのスーテッドコネクターやスーテッドハンドの評価が下がり、ポケットの評価が上がります。
このあとも何回かプレイします。
その次は、ゲームマーケットの作品から。漢字をテーマにしたゴーアウト系のゲームです。
カードには上下に漢字が 1文字ずつ書かれており、出し方は1文字、2文字熟語、3文字熟語のようになります。同じ文字数の場合は画数が多いカードを出すことができます。出せない場合はカードを1枚引く必要があります。
特徴は、合体漢字ができることです。「人」は「にんべん」などの変形が可能で、「人」と「山」で「仙」ができたりします。この場合は1文字ですが 2枚カードを使えます。
どのカードが強いかの判断は難しいですが、2文字熟語はそれなりに完成し、3文字熟語はなかなか完成しないことがガイドラインになりそうです。かなり人を選ぶタイプですし、カード枚数は少ないですが、可能性は感じるゲームではあります。
その次は、こちらの作品をプレイしています。トリックテイキングゲームで、どのくらい勝てるか、負けるかを予想するゲームです。スコアボードにスートごとの初期位置をプロットし、最終的な位置に応じて得点が入ります。
マストフォローではありますが、トリックの勝者はスート別で判定します。スートのカードが1枚だけの場合は保留でプールされ、2枚以上になったときに判定されます。あとは、特殊カードがあり、勝者、敗者でコマが動く数が変わるので、少し事故が起こりやすくなっています。
読めそうで読めない漢字の不確実さはあります。ボイドスートは最高点が確実にとれたりするので、若干パーティーゲーム寄りかもしれません。
その次は、トリックテイキングゲームです。前回のクローズドでもプレイしたので、詳細は省略で、追加カードを入れました。追加カードはスーパートランプになり、出すためにはブレイクが必要ですが、ブレイクした後はマストフォローを完全に無視できます。
バッティングをいかに起こせるかがポイントになってくると思います。取らない系のゲームではあるので、逃げ切れない場合は逃げ切れないこともあります。
キャンセレーションがあるので、若干癖はありますが、変則的なトリックテイキングではいい位置に入りそうです。
その次は、少し前のゲームから。4色のカードを集めていき、できるだけ長いランを作ることが目的です。カードの獲得はバースト系で、ワイルドカードが入ったときは競りになります。
競りに使うチップの出入りが激しいのと、カード枚数が少ないと得点が伸びないので、攻めるときに一気に攻めることが必要になりそうです、それよりも必要なときに必要なカードをめくれるのが強いと感じました。
2回目のギャングポーカーは、中級ルールでハンデを入れながらのプレイですが、まさかの 6連敗でハンデを見ることができませんでした。プリフロップでの絵札の強さと、プロップでのボトムヒットの強さあたりの判断が難しいところです。主張できるときに主張しないと、あとで検証したときにつじつまが合わなくなってきます。
その次は、こちらの作品を「TAKUMI ZOO」と同じ作者の作品で、ピザを作っていくリソース管理のゲームです。材料を予約して、場から必要な材料を使ってピザを作り得点を稼いでいきます。得点効果、パッシブ効果、即時効果の 3種類のピザがあり、完成難度もかなり分かれます。
マニュアルは少し説明不足な点を感じました。フェイズはそこまで多くないのですが、順番が整理されていないのと、材料の状態が2種類あるので、そのあたりがざっと読んでつかみにくい感はあります。
得点効果は序盤の成長に寄与せず、即時効果はかなり強力ですが得点が伸びない、パッシブ効果は使うタイミング次第で強くなるという感じでした。全体的なバランスよりも、マニュアルのライティングで損をしているゲームかもしれません。ここは、大人の力でどうにかしたいところです。
なお、マニュアルも含めたテクニカルライティングは、高等教育以降で触れておくと国語に関する意識が変わってくるかと思います。大学の1~2年次のレポート作成でのアカデミックなライティングと並行して、学んでおくと役に立つかもしれません。
その次は、読み合いと脱落、セットコレクションのゲームです。裏向きにしたカードとプラスマイナスの得点をつけて回していき、ほしいと思ったら得点込みで獲得し、セットを作るゲームです。
得点を獲得せずに脱落、得点を獲得して離脱、単純に得点になるカードとさまざまで、セットコレクションの要素はあります。チップのバリエーションが少ないので、意図を読み切ることは難しいかもしれません。
アイデアはよさそうですが、このバリエーションだと、直感でプレイするしかない場面が多そうです。たまに、完全に計算できる条件になって、誰かがカットせざるを得ない場面にもなりますが。
久しぶりに、株式ゲームをプレイしました。クローズドの会ではたまに出てきます。株の売り買いでお金を稼ぐゲームで、株を買ったら株価が上がり、株を売ったら株価が下がる、イベントで追加の上下があると値動きは比較的シンプルです。
このゲームの妙は、買い注文や売り注文の注文数が行動順にかかってくることでしょうか。銘柄ごとに、安く買って高く売るには、当然はやく動いたほうがいいのですが、注文数が多くなると行動順が不利になります。
親権はかなり重要なゲームです。優先権がある場合は、小幅で確実な動きを、優先件がない場合は、バッティングしないような大胆な取り引きを要求されます。ただし、イベントやほかのプレイヤーの動きがないと儲けが出ません。
大量取引で行動順が遅くなるのが一番大変です。株価が一気に高騰し、資金ショートに陥る可能性が出てきます。資金ショートになると、買い取り引きが空振りになるので、一気に行動を制限されます。
イベントはプラス方向に多いのと、ラウンド終了時に配当があるので、全体的に儲けは出るようにできていますが、大きく稼ぐというよりも、トレンドに乗って稼ぐ必要があるのと、ある程度は見切って投資を固める必要はありそうです。ただし、売り抜けできるだけの枚数で収める必要はあります。
やや地味ではありますが、株取引の面白い部分が出て着るゲームだと思いました。
最後に、リベンジでこちらをプレイしました。中級ルールですが、3勝1敗で無事に勝利しました。一番難しいデバフは、かなりぶれますし、何回プレイしていても読み切れない部分が出てきます。
というわけで、今回は人数は少なめでしたが、プレイしたいゲームはあらかたプレイできたでしょうか。人数が少なかったのでリベンジがあるかもしれません。